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いまなお多くの人たちに影響を与え続けている経営の神様・松下幸之助。経営環境がますます厳しくなっている現在、私たちは改めてその経営哲学に真摯に耳を傾けることが求められています。松下幸之助の謦咳に接した大西宏さんと谷口全平さんに、松下経営の神髄を教えていただきました。

「自力が10で他力が90」

という考え方です。一見消極的なようですが、10という自力を精いっぱい出してどうにもならなくても、あと90の力が残っていると。他人様の力、天の力、縁の力といったものがね。その90は他力に違いないけれども、自分の頑張り次第で引き寄せることも可能です。

そう考えれば自分の力は10倍にもなる。引き寄せたところでそれはやはり他力なのだから、感謝の心を持つほかありません。私は若い頃にこの言葉に出合って、随分助けられました。

〈谷口〉
人知に課せられた10パーセントのやり方いかんによって、人間の力ではどうしようもない後の90パーセントの運命が光彩を放つかどうかが決まってくるともおっしゃっています。つまり、その人の考え方如何でマイナスがプラスにもなるのですね。

(本記事は『致知』2011年5月号 特集「新たな地平を拓く」より一部を抜粋・編集したものです。『致知』には人間力・仕事力を高める記事が満載!詳しくはこちら